スペイン語が話せない駐在記

成り行きでマドリード在住。日本語以外は話せません。時々リスボンにも出没。その他、欧州諸国では主にポケモンgoで友達を作っています。

ヨーロッパ最高峰の割烹が復活! リスボンで正統派割烹に感涙 海外旅行/海外赴任/留学/駐在

追記2021年1月6日

 

【速報】

ニュースが飛び込んできました!!

 

この記事で紹介したLucas Azevdo氏

なんとポルトガルの権威ある弁護士兼

グルメ評論家の主催する投票制の

ベストシェフを選ぶコンテストで

 

2020年のベストシェフ

選ばれました!!

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和食で取れるのは素晴らしい!!

 

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彼の探究心は常に進化しています

ミシュランも遠くないというのが、

私の本音です!

おめでとうございます!!

 

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以前、ご紹介したリスボンの割烹。

この記事はものすごく

アクセス数がありました。

 

しかし朗報です!

またあの若き天才シェフが

また動きはじめました。

 

 

 

 

maiqos.hatenablog.com

 

このお店は期間限定の

ポップアップだった為、

惜しまれながら1月末に

クローズしました。

 

あとは皆様ご存知の様に

ヨーロッパはコロナの

影響で飲食店はほぼ休業。

 

もちろん、ポルトガル

その例外ではありません。

 

ポルトガルの方、

在欧州の方は今すぐ予約を。

コロナが落ち着いたら

ヨーロッパに行きたい方、

これは要注目です。

 

Lucas Azevdo氏 再始動

 

私たちが愛してやまない

Lucas Azevdo氏が

リスボンでも屈指の高級店

引き抜かれたと聞きつけ、

早速追い掛けに行ってきました。

 

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写真はInstagramより引用

 

シェフのLucas Azevdo氏は

リスボンの超有名高級和食店

修行を積み日本にも度々訪れ、

有名ホテルの割烹などで

研鑽を磨く若き天才シェフです。

 

昨年はポルトガル

中トロof the yearに

選ばれるほどの実力者。

 

 

Praia no Parque

 

自然の多いリスボンの中でも

最大級の広さを誇る

エドゥアルドⅦ世公園

市民たちに愛される

都市の中にある美しい公園です。

 

Lucas Azevdo氏が現在、

腕を振るうのがここ

 

その公園に隣接するのが

今回ご紹介するレストラン

Praia no Parqueです。

(直訳すると公園のなかのビーチ)

 

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高台にあるため、

リスボン市街が一望できます

 

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かなり長いエントランス

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まだまだ歩きます

 

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公園の緑がそのまま

映し出されるエントランス

 

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最高のシュチュエーションです

 

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店内の内装もかなり

ビーチ感があります

 

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こちらはダイニングルーム

かなりシックな雰囲気です

 

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メニューはおまかせで

 

さて、お待ちかねの料理を

頂くことにしましょう。

 

アラカルトもありますが、

いつも おまかせをオーダーします。

 

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漬け鮟肝の炙り

 

その場で鮫肌を使って

すりおろした本わさびを添えて

もちろん炙りは炭で。

 

~この後、茄子の焼き浸しが

あったのですが

写真を撮り忘れました~

 

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この辺りで早くも家族が

我慢できなくなったので、日本酒を。

ペアリングもおまかせです。

 

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平目の薄造り

 

大根おろしに魚の出汁を

くぐらせた手作りの薬味が最高。

 

お手製のポン酢で頂きました。

目に涼しい、

和を堪能できる盛り付けです。

 

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まぐろのお造り

 

左 熟成赤味

中央 熟成中トロ

右 中トロの刺身

Lucas氏が最も得意と

する熟成マグロ

 

熟成と新鮮なマグロの食べ比べは、

こんなにもマグロって美味しいもの

だったのかと再認識させられます。

 

もちろん冷凍などしていません。

たまり醤油で。

 

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今回、一番驚かされた

鰻の白焼きと蒲焼

 

白焼きはもちろん本わさびと岩塩。

蒲焼は山椒も。

 

大の鰻好きの私は

鰻重にしてもらいたかった程です。

 

海外で頂く初めての鰻。

彼の手に掛かれば、

目を閉じればまるで日本の鰻屋

いるようでした。

感涙。

 

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鰯の握り

 

皮目だけ焼け石で軽く炙った鰯。

ポルトガルを代表する鰯は夏が旬。

丸々と太った鰯は通常、

炭火焼きか缶詰になります。

 

この握りもいい脂が

乗ってとろける様でした。

 

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ここまで日本酒をいくつかの

銘柄で頂いてきたのですが、

お寿司に合わせるのはまさかのワイン

 

3年程熟成させた琥珀色の白ワイン。

シェリー酒の様な芳醇な香り。

 

通常の白ワインにありがちなフレッシュ感ではなく、

コクと深みのある味わい。

マグロの旨みを引き出す斬新なマリアージュ

 

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ハマチの握り

 

これは醤油を刷毛で

乗せて頂くスタイル。

 

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熟成赤味の握り

 

この辺りからマグロシリーズが

始まって、

あまりの美味しさに

記憶が曖昧になってきました

 

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熟成中トロの握り

 

日本では大トロなんじゃないかと

思われる熟成中トロ。

 

本当に口のなかで

とろけてしまいます。

 

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熟成中トロの炙り握り

 

これも焼け石で表面を

さっと炙って岩塩で。

 

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車海老の握り

 

鮮度がいいのはもちろん、

丁寧に切り込みを入れた

包丁捌きにも感動。

 

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雲丹とイクラのチラシ寿司

 

これもクラクラと

眩暈を起こす程の逸品

 

雲丹もイクラも嫌いなハズの

家族も完食。

 

私は丼で頂きたいと

真剣に思いました。

 

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デザート1

見た目のクリーム感を裏切る

杏のようなさっぱりしたカキ氷

 

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デザート2

蕎麦の実と味噌の

カラメルソース掛けアイス

 

香ばしい蕎麦の実と、

味噌の塩気が相まって

アイスが完全に和菓子に。

 

 

感想

 

Lucas氏の和食には

毎回驚きと感動があります。

 

それは「外国人がここまで…」と

いうものではなく、

日本の和食と比較しても

全く引けを取らない驚きです

 

ヨーロッパで和食というと

寿司がポピュラーですが、

彼は寿司だけに頼ることはしません

 

和食の真髄である出汁の大切さ。

そして包丁の入れ方、気配り、

間合いに細心の注意を払っています。

 

「美は細部に宿る」と

いう言葉がありますが、

彼の料理にはそれらを

感じる部分が随所に見られます。

 

私は日本で京都の割烹、

大手の割烹に行ったことがあります。

 

もちろん、美味しかったのですが

驚きはありませんでした。

割烹という枠の中での

ある程度決められた

調理だからでしょうか。

 

彼はひとりでおまかせメニューを

創りだします。

 

手に入らない材料は自身で

畑で栽培したり、

空輸することも。

 

その熱量が料理に

込められているのです。

 

だからこそ、写真を撮り忘れるくらい

夢中になってしまうのです。

 

寡黙で淡々と料理を

出してくれるLucas氏。

余計なことは言わず、

料理でその情熱を表現するのです。

 

目で楽しみ、舌で味わうと、

彼の想いが味覚を通して

伝わってきます。

 

また食べたい、

またLucas氏に驚かされたい

という気持ちは

麻薬のように甘美に

私を翻弄させるのです。

 

 

 

もう少し店内の様子を

 

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本当に泳ぎたくなる噴水です

 

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この店内で頂く

和食は脳がバグります…

 

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バーカウンターはトロピカルなムード

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テラス席もあります

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かなり広いお店なので、

通される席によって

雰囲気が全く違います

 

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夜は完全にデート向けです

 

 

 

 

 現在、Lucas氏は昼のみ

組数限定のため、予約必須です。

「Lucas氏の和食が食べたい」と

伝えるとスムーズかと思います。

www.tripadvisor.jp