スペイン語が話せない駐在記

成り行きでマドリード在住。日本語以外は話せません。時々リスボンにも出没。その他、欧州諸国では主にポケモンgoで友達を作っています。

スペインでのランチの頼み方 実践編 海外旅行/海外赴任/留学/駐在

さあ、ランチを食べに行こう

 

 

お昼時になると、レストランやバルの店先には、黒板にチョークで書かれたその日の

定食メニューが出されます。

 

日本の場合、「サバの味噌煮定食」とか

「生姜焼き定食」とか、

メイン料理+ご飯とみそ汁など、

という構成が普通ですが、

スペインの場合、

先ほど書いた通り、

料理2品がありそれぞれ自分で選べます

 

黒板には”Primer Plato

(プリメール・プラト)”(1品目)、

”Segundo Plato

(セグンド・プラト)

”(2品目)と

書いてあり、それぞれいくつかの料理が

書かれていますので、

それぞれ好みの料理を選んで

コースを組み立てます

 

f:id:MAIQOS:20191227071308j:plain

 

前菜は何にする?

 

だいたい1品目は前菜というか、

軽めの料理です。

サラダ(Ensaladaエンサラーダ)、や

スープ(Sopaソパ、ポタージュタイプならCremaクレマ)、

あるいはスペインではよく食べられる

豆料理(Legumbraレグンブラ)などです。

 

「〇〇のサラダ」「〇〇のスープ」などと書かれいますが、

食材名はグーグル翻訳などで

調べてみてください(笑)。

 

 

あと、面白い点として、

スペイン料理の代表格パエーリャ

(その他米料理)は、

スペインではメインではなく前菜の括りです。

 

f:id:MAIQOS:20191227071246j:plain

(前菜 お米のサラダ 

 ちらし寿司っぽいさっぱり味!)

 

米=主食ではなく、米=野菜という

感覚なんですね。

また、スパゲッティなどのパスタ類

も1品目です。

 

日本でパスタとサラダ、スープなどで

パスタランチを食べていると、

パスタともう1品?と

驚いてしまいますね。

 

f:id:MAIQOS:20191227071116j:plain

(前菜 赤ピーマンに野菜を

 つめてクリームをかけたもの)

 

 今日のメインは何にする?

 

 

2品目はメインディッシュで、

お肉かお魚です。

ステーキ、豚肉や鶏肉のソテー、

魚のグリルなどが一般的です。

だいたい山盛りのフライドポテトが添えられています。

 

牛や豚に関しては、

「サーロイン

(Solomilloソロミーリョ)」、

「ロース(Lomoロモ)」など、

部位まで書かれていることが

多いですね。

f:id:MAIQOS:20191227071148j:plain

(メイン 牛肉のカツレツ 意外とペロリ!) 

 

で、先ほど書いた通り、

その日のメニューの内容は店先に

出ているので、

美味しそうなものがあったら入りましょう。

 

あまり気に入ったものがなくても、

他にもお店はたくさんあるのでご心配なく。

納得いくまでその日のランチを探しましょう。

 

 

 

お店に入るとスタッフの人が案内してくれ、

改めてメニューや黒板を持ってくれます。

 

ただ、入店前にもうメニューの

当たりをつけていたら、

そのまま注文して構いません。

 

よし!注文するぞ!

 

 

“Un Menú del día, por favor

(ウン・メヌー・デル・ディア、ポル・ファボール)”と

伝え、そのまま”Para primer, 〇〇, y para segundo, 〇〇, por favor

 

(パラ・プリメール、〇〇、

イ、パラ・セグンド、〇〇、

ポル・ファボール)”と

注文すれば完璧です(〇〇は料理名)。

 

料理名をうまく伝えられるかな、

と心配になるかもしれませんが、ご安心を!

 

例えばその日の1品目にスープが

1種類しかなければ「ソパ」、

 

2品目も食材の名前(チキンとかサーモンとか)

だけ伝えれば全く問題ありません。

 

お店の人も完璧に理解してくれるはずです。

 

 飲み物もセットに入ってる♪

 

さあ、料理の注文もばっちり!

と安心したところで、

お店の人から”¿Para beber?

(パラ・ベベール)”と

聞かれます。

 

飲み物はどうしますか?と聞いているのです。

 

f:id:MAIQOS:20191227071425j:plain

 

飲み物はセットに含まれているので、

好きなものを注文しましょう。

 

コーラなどのソフトドリンク、

ミネラルウォーターだけではなく、

ビールやワインも選べるんです

 

日本ではランチでお酒を飲むのは

考えにくいですが、

スペインではビジネスマンっぽい人も

普通にワインを飲んでいます

(昔に比べると少し減りましたが、

でも変な目で見られることは

絶対にありません)。

 

日本と違って飲食店でお冷が出てこないので、

お水を頼んでもいいのですが、

お酒を飲める人であれば、

どうせならスペインワインを味わいたい

ものですね!

 

f:id:MAIQOS:20191222083531j:plain

(昼からワインを飲むと

 ヨーロッパ気分も倍増!)

 

私がスペインに初めて来た20年近く前は、

定食でワインを頼むと、

1人であってもボトル1本

豪快に出してくれましたが

(当然味より安さというクオリティ)、

最近はグラスワインというお店が

多くなりました。

 

 

 

注文が済むと、まずお店の人が飲み物と

パンを持ってきてくれます。

 

f:id:MAIQOS:20191227071042j:plain

 

パンもセットに含まれていますのでご安心を。

かごに入ってパンが出てきますが、

周りのテーブルを少し見てみてください。

 

スペインの人は、食べかけのパンを

テーブルの上に置いています

(当然きれいなテーブルクロスは

敷いてありますが)。

 

これ、日本人には最初すごく抵抗がある

思いますが、

スペインではマナー違反でも何でもないので、

同じようにしてみましょう

(どうしてもいやなら、パンかごの中に戻すか、料理の皿に置けばOK)。

 

 

 あとはお店の人が、1皿目、2皿目と

サーブしてくれます。

 

 

ただ、これはスペインでは

一般的に言えますが、

料理のボリュームがかなり多いです

f:id:MAIQOS:20191227074957j:plain

 

1皿目に米料理やパスタを頼んだ場合、

下手をするとそれだけで結構

お腹いっぱいになってしまい、

メインが食べられなくなることも…。

 

そういう時は遠慮せず、1皿目を少し残して

2品目に備えた方が賢明です

(こちらでは料理を残すことが悪いことという認識はありません)。

 

あるいは1皿目をサラダなどの軽いものにしてもいいですね。

 

基本的なマナーは日本と同じで、

料理を食べ終わったらナイフとフォークを

揃えておけば、お店の人が下げてくれます。

 

また、サラダなどは、お店の人が塩とお酢

オリーブオイルなどを

持ってきてくれますので、

自分で好みの味付けにします。

 

さあ、デザート!

 

さてメインも食べてお腹いっぱいになり、

お店の人がお皿を下げる時に

”¿Postre o café?

(ポストレ・オ・カフェ)”

「デザートかコーヒーはどうしますか?」と

聞いてきます。

しつこいですが、

これもセットに含まれています

 

お腹に少し余裕がある、

あるいはデザートは別腹、という人は

ぜひデザートを頼みましょう。

 

メニューには書いてありませんが、

デザートも複数用意されていますので、

”¿Qué tienes para postre?”

(ケ・ティエネス・パラ・ポストレ)

「デザートは何がありますか?」と

聞いてみましょう。

 

f:id:MAIQOS:20191227071221j:plain

(あたたかいリンゴのパイに

 アイスクリーム添え)

 

だいたいどこにでもあるのが

”Flan(フラン)” (自家製のプリン)、

”Helado(エラード)”(アイスクリーム)、

”Natilla(ティーリャ)”

(カスタードで作ったムースのようなデザート)などなど。

 

あとはヨーグルト(こちらは市販のものが多い)や、自家製のタルトなどを置いている

お店もあります。

 

 

尋ねてみて、あまり気に入ったものがなければ

デザートはやめて

コーヒーにしても構いません。

また、デザートの後コーヒーを飲みたければ、

(別料金になりますが)もちろん頼めます。

 

 

 

さて、これがスペインのランチの

大まかな流れですが、

だいたいお値段はいくらくらいでしょうか?

 

もちろんお店にもよりますし、

街の規模にもよります。

私が今住んでいるマドリードでは、

だいたい12~13ユーロが標準的な

相場でしょうか。

 

今でも下町っぽいバルでは10ユーロ以下で

ランチを出しているところもありますが、

そういうお店ははっきり言って味は

期待できません。

 

では12-13ユーロ以上出せば必ず

美味しいランチを

食べられるかというと、

これも残念ながらそうでもありません。

 

観光客の多い地区などでは、

値段は15ユーロかそれ以上なのに、

料理は本当に取ってつけたような、

がっかりするレベルの店も多いです。

 

また、私が住んでいる近所でも、

工夫を凝らした料理を出してくれる

レストランのランチと、

バルが片手間で出している

ランチが同じ値段だったりもします。

 

 written by Ch@n-sho
(世界中を酒飲みたい!! だけで巡るフェミニンな大酒呑み。

最近はオーダースーツに凝っている)

 

maiqos.hatenablog.com