スペイン語が話せない駐在記

成り行きでマドリード在住。日本語以外は話せません。時々リスボンにも出没。その他、欧州諸国では主にポケモンgoで友達を作っています。

飲酒天国スペインの実態 NO ALCOHOL, NOLIFE!! 海外旅行/海外赴任/留学/駐在/

 

 スペインと言えば、

フランスやイタリアと

並ぶワインの名産国ですね。

 

日本でも、

ワインショップだけではなく、

カルディのような

輸入食材店でもスペインワイン

気軽に楽しめるようになりました。

 

 

 

赤白、さらにシャンパンと

同じ製法で作られた

「カヴァ(Cava)」も

すっかりおなじみです。

 

 No alcohol, No life.

 

 

そして、スペインではランチでも

ワインが楽しめることは

以前も紹介しました。

 

旅行ガイドでも

「スペインは少しでもお酒が

 飲める人にとっては

 とても楽しい国」

書かれています。

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そして日本では、ラテンの国

(フランス、イタリア、

そしてスペイン)では

「昼からワインを

ガブガブ飲んでいる」

いうイメージが持たれています。

 

 このイメージは

間違ってはいません!

 

しかし、人並みにお酒を飲み

(※あくまでも自己評価)

 

いろいろな国を

めぐった私の経験から

言わせてください

 

スペインは

ヨーロッパNo.1の

酒飲み天国である!と。

 

 

 スペイン人はどれだけお酒を飲むのか?

 

まずは、実際に私が

目にした驚きの光景をご紹介します。

 

■朝10時

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バルで朝食をとっていると、

おそらく定年を迎えているであろう

ご老人がふらりと入ってきます。

 

ご常連さんらしく、

お店の人が何も言わずに

氷の入ったグラスを出したのですが、

そこに並々と注がれたのは、

スペインのブランデー

「オルホ」

(アルコール度数約40度)。

 

ご老人はそれをサッと

飲んで去っていきました。

 

 

 

■朝11時

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バルでコーヒーを飲んでいると、

スーツ姿のビジネスマンが

入ってきて、

カウンターに陣取って

新聞を広げました。

 

あぁ、仕事中の休憩か、

遅めの出勤の人なのかなと

思っていると、

彼の目の前に置かれたのは

グラスの赤ワイン。

 

彼はオフィスで

コーヒーを飲むように、

ワインをスイスイ飲み、

仕事に戻っていきました。

 

 

 

■昼12時

 

とある大学の学食。

前書いた通り、

12時はまだお昼の時間では

ありません。

 

おそらく授業の合間で

あろう学生たちが、

缶入りの飲み物をプシュッと

開けていました。

 

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コーラでも飲んでいるのかな、と

思ったら、

彼らが美味そうに飲み始めたのは、

見紛うことない缶ビールでした。

 

(スペインの大学の学食では、

当たり前にお酒が売っています。

それもビールだけではなく、

ワイン、さらにもっと強いお酒まで…)

 

コーヒーを飲み終えて学食を出ると、

春の日差しの中芝生で日向ぼっこを

している学生グループがいました。

 

あぁ、学生らしい光景だなと

微笑みながら見ていると、

彼らの手には

1リットル瓶のビール

しっかりと握られておりました。

 

 

 

■昼14時

 

さぁ、ランチの時間です。

ここはスペイン式に、

ランチと一緒にワインを

楽しみましょう!

 

ランチの定食についてくる

ワインを飲み、

興が乗ってきたらもう1杯くらい…

 

ある日、行きつけの

レストランに入ったところ、

近所で働いてあるであろう、

身なりのきちんとした

ビジネスマン2人組が

やってきました。

 

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最近はスペインでも、

都会のビジネスマンは

ランチで水を飲む人も多いのですが、

料理を注文した後、

彼らの前に出されたのは

 

赤ワインのフルボトル

(それもそこそこ高い銘柄)

でした。

 

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 おぉ、と思ってみていると、

ビジネスマンたちで

満席になったテーブルには

全てボトルワインが

置かれておりました。

 

 

 

■夕方17時

 

その日、少し大きめの

仕事が片付いた私は、

陽気がいいことにも誘われ、

ちょっとビールで喉を

潤していくか、と

近所のバルに入りました。

 

ランチが終わり、

飲食店としては

隙間の時間なので、

店内は閑散としております。

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しかし、よく顔を見る

常連の女性が

先客として来ておりました。

 

彼女がテレビを見ながら

飲んでいたのは、

強めに作られたジントニックでした。

 

 

 

■夜21時

 

スペインの夕食の時間としては

極めて標準的な時間ですが、

週末などは、サッカーの試合が

始まる時間でもあります。

 

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言うまでもなく

スペイン人はサッカーが大好き!

さらに最近、

スペインでは放映権の関係で、

いわゆる地上波でリーグ戦を

中継しなくなりました。

 

バルではケーブルテレビに入り

試合をテレビで流しているので、

みんな試合を見に来ます。

 

当然観戦のお供はビールとタパス。

試合が白熱し、

隣のお客さんと

ワイワイやっていると、

1杯が2杯、2杯が3杯となり、

さらにビールから

もっと強い割りものへと…。

 

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※スペインでは割りものは

コンビナード(combinado)」と

 言います。

ベースの酒

(ジン、ウォッカ、ラム、

ウィスキーなど)と、

割材

(トニックウォーター

コーラ、ファンタなど)を

好きに組み合わせられます。

 

ただ、ベースのお酒が並々と

注がれるのでかなり強め。

飲みすぎには注意しましょう。

 

試合が終わり、

もし地元のチームが勝ったら、

さらに盛り上がることは必至。

 

今日はどの選手がよかった

などと批評しながら、

さらにグラスが次々と

空いていきます。

 

サッカーの試合は終わっても、

お酒は延長戦に突入です。

 

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■夜23時

 

日本だと飲み屋さんも

そろそろ閉店の時間ですが、

スペインではまだまだ宵の口。

 

少なくとも週末は、

この時間にバルに入っても

嫌な顔をされることはありません。

 

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暖かい季節は店先のテーブルに

常連さんが並び、

グラス片手にみんな楽しそうに

お酒を飲んでいます。

 

この時間になるとそろそろ

出来上がってくるお客さんもいます。

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彼らは外国人相手にも

楽しく話しかけてきますが、

絡まれたりすることは

まずありません。

 

時には見ず知らずの

おじさんと盛り上がり、

1杯ご馳走になったり

することも…。

 

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日付が変わっても

盛り上がりは変わらず、

スペインの夜は

ますますディープになっていきます。

 

written by Ch@n-sho
(世界中を酒飲みたい!! だけで

 巡るフェミニンな大酒呑み。

強靭な肝臓のおかげで二日酔い知らず)

 

 

 

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