飲酒天国スペインの実態 NO ALCOHOL, NOLIFE!! 海外旅行/海外赴任/留学/駐在/
スペインと言えば、
フランスやイタリアと
並ぶワインの名産国ですね。
日本でも、
ワインショップだけではなく、
カルディのような
輸入食材店でもスペインワインは
気軽に楽しめるようになりました。
赤白、さらにシャンパンと
同じ製法で作られた
「カヴァ(Cava)」も
すっかりおなじみです。
No alcohol, No life.
そして、スペインではランチでも
ワインが楽しめることは
以前も紹介しました。
旅行ガイドでも
「スペインは少しでもお酒が
飲める人にとっては
とても楽しい国」と
書かれています。
そして日本では、ラテンの国
(フランス、イタリア、
そしてスペイン)では
「昼からワインを
ガブガブ飲んでいる」と
いうイメージが持たれています。
このイメージは
間違ってはいません!
しかし、人並みにお酒を飲み
(※あくまでも自己評価)
いろいろな国を
めぐった私の経験から
言わせてください!
スペインは
ヨーロッパNo.1の
酒飲み天国である!と。
スペイン人はどれだけお酒を飲むのか?
まずは、実際に私が
目にした驚きの光景をご紹介します。
■朝10時
バルで朝食をとっていると、
おそらく定年を迎えているであろう
ご老人がふらりと入ってきます。
ご常連さんらしく、
お店の人が何も言わずに
氷の入ったグラスを出したのですが、
そこに並々と注がれたのは、
スペインのブランデー
「オルホ」
(アルコール度数約40度)。
ご老人はそれをサッと
飲んで去っていきました。
■朝11時
バルでコーヒーを飲んでいると、
スーツ姿のビジネスマンが
入ってきて、
カウンターに陣取って
新聞を広げました。
あぁ、仕事中の休憩か、
遅めの出勤の人なのかなと
思っていると、
彼の目の前に置かれたのは
グラスの赤ワイン。
彼はオフィスで
コーヒーを飲むように、
ワインをスイスイ飲み、
仕事に戻っていきました。
■昼12時
とある大学の学食。
前書いた通り、
12時はまだお昼の時間では
ありません。
おそらく授業の合間で
あろう学生たちが、
缶入りの飲み物をプシュッと
開けていました。
コーラでも飲んでいるのかな、と
思ったら、
彼らが美味そうに飲み始めたのは、
見紛うことない缶ビールでした。
(スペインの大学の学食では、
当たり前にお酒が売っています。
それもビールだけではなく、
ワイン、さらにもっと強いお酒まで…)
コーヒーを飲み終えて学食を出ると、
春の日差しの中芝生で日向ぼっこを
している学生グループがいました。
あぁ、学生らしい光景だなと
微笑みながら見ていると、
彼らの手には
1リットル瓶のビールが
しっかりと握られておりました。
■昼14時
さぁ、ランチの時間です。
ここはスペイン式に、
ランチと一緒にワインを
楽しみましょう!
ランチの定食についてくる
ワインを飲み、
興が乗ってきたらもう1杯くらい…
ある日、行きつけの
レストランに入ったところ、
近所で働いてあるであろう、
身なりのきちんとした
ビジネスマン2人組が
やってきました。
最近はスペインでも、
都会のビジネスマンは
ランチで水を飲む人も多いのですが、
料理を注文した後、
彼らの前に出されたのは
赤ワインのフルボトル
(それもそこそこ高い銘柄)
でした。
おぉ、と思ってみていると、
ビジネスマンたちで
満席になったテーブルには
全てボトルワインが
置かれておりました。
■夕方17時
その日、少し大きめの
仕事が片付いた私は、
陽気がいいことにも誘われ、
ちょっとビールで喉を
潤していくか、と
近所のバルに入りました。
ランチが終わり、
飲食店としては
隙間の時間なので、
店内は閑散としております。
しかし、よく顔を見る
常連の女性が
先客として来ておりました。
彼女がテレビを見ながら
飲んでいたのは、
強めに作られたジントニックでした。
■夜21時
スペインの夕食の時間としては
極めて標準的な時間ですが、
週末などは、サッカーの試合が
始まる時間でもあります。
言うまでもなく
スペイン人はサッカーが大好き!
さらに最近、
スペインでは放映権の関係で、
いわゆる地上波でリーグ戦を
中継しなくなりました。
バルではケーブルテレビに入り
試合をテレビで流しているので、
みんな試合を見に来ます。
当然観戦のお供はビールとタパス。
試合が白熱し、
隣のお客さんと
ワイワイやっていると、
1杯が2杯、2杯が3杯となり、
さらにビールから
もっと強い割りものへと…。
※スペインでは割りものは
「コンビナード(combinado)」と
言います。
ベースの酒
(ジン、ウォッカ、ラム、
ウィスキーなど)と、
割材
コーラ、ファンタなど)を
好きに組み合わせられます。
ただ、ベースのお酒が並々と
注がれるのでかなり強め。
飲みすぎには注意しましょう。
試合が終わり、
もし地元のチームが勝ったら、
さらに盛り上がることは必至。
今日はどの選手がよかった
などと批評しながら、
さらにグラスが次々と
空いていきます。
サッカーの試合は終わっても、
お酒は延長戦に突入です。
■夜23時
日本だと飲み屋さんも
そろそろ閉店の時間ですが、
スペインではまだまだ宵の口。
少なくとも週末は、
この時間にバルに入っても
嫌な顔をされることはありません。
暖かい季節は店先のテーブルに
常連さんが並び、
グラス片手にみんな楽しそうに
お酒を飲んでいます。
この時間になるとそろそろ
出来上がってくるお客さんもいます。
彼らは外国人相手にも
楽しく話しかけてきますが、
絡まれたりすることは
まずありません。
時には見ず知らずの
おじさんと盛り上がり、
1杯ご馳走になったり
することも…。
日付が変わっても
盛り上がりは変わらず、
スペインの夜は
ますますディープになっていきます。
written by Ch@n-sho
(世界中を酒飲みたい!! だけで
巡るフェミニンな大酒呑み。
強靭な肝臓のおかげで二日酔い知らず)